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君の声 君の言葉~あの日の記憶~

第1章 君の声 君の言葉~あの日の記憶~

 そのメールを送ってすぐ電話がかかってきた。

 恋人だ。

「……」

「ゆら!? 大丈夫か?」

 声でわかる。彼は、かなり焦ってる。

「グスッ……ハァ……もっ……嫌だ」

 泣きながら私は、言った。

「何があった?」

「英語のとき……先生にみんなの前で恥かかされた……。徹底的に当てられてけなされて……」

「最低だな……」

 彼も泣いていた。声でわかった。

「頑張ったんだよ……。ノートだっていっぱい書いて単語調べて……でも……わからなかった」

「ゆら、頑張ってるのにな……。俺……ゆらのそばにいてやれんでごめんな」

「いいよ……あとね……リスカしちゃった……」

 言うか言わないか迷ったけど彼にだから言った。

「ごめんな……。でもゆら、自分を傷つけるようなことしないで。ゆらの体は、俺の体でもあるから」

 意外な言葉……嬉しかった。

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