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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第5章 指定避難所だから・・・

『いや・・・わりぃ…あ、いえ、その』

『ふふっ……いいってば』



『あの、ですからね…』

『敬語……いいってば』




『~~~~』

『面白かったから(笑)いいよ』



『へ?』

『シノミヤくんの・・・反応?(笑)』



『・・・スンマセン』

『クスッ……じゃなくて。慣れてるから』





驚きはするが
(マジで)

まぁ……悪いことじゃないだろうけどな?



仮に俺の周りの
仕事しながら変な美顔器?で
顔をコロコロしてるような
女共に言ったら

目の色変えて
すっとんできては
質問攻めに遭うぜ…この女。





『でも…すごいね』

『さぁ・・・』



さぞ若作りしてんのか?なんて思っても
化粧も差ほど濃いワケじゃない
(初め会ったときは地顔だったしな?)

むしろ少し大人びてみせてるくらいだ。



なんだ・・・雰囲気?

体も小柄だけど、声とか?

何より

顔のパーツ・・・つくりが

元より幼顔なんだ。





『若く見えるのは…良いことじゃない?』

『ふふ…〃若くなくて〃悪かったなぁっ(笑)』



高い声でマリアが
わざと悪態ついた。



『ぁ、いやいや、そういう』

『ふふっ…ジョーダン♪』




『いや、でも驚き。羨ましがられるだろ?』

『んー、まぁ有難いことだけど・・・』



『・・・?』

『価値観は・・・人それぞれ…かな』




ここでもか・・・

なんて思いつつ。




『なんで?君には良くないこと?』

『んー・・・なんか、恥ずかしい』





マリアにとっては

コンプレックスでもあるみたいだった。


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