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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第30章 翼を・・・ひろげて

『ユウト~?休みの日だからって
いつまで寝てるの~?…まったく』



『・・・ぁー』





とりあえず…実家に戻ってた俺は
伸びきった独身男の象徴のような生活






バンッ…


『ゆうと…おきろ~おきろ!ガガガガガ!』

『キャキャキャ~ゆーとっ、おねぼぉっ』





『~~~~~・・・(苦笑)』





休みになれば…





『おきろぉーーー!バキュンバキュン~!』

『あしょんで!あしょんでっ!ゆーとっ』








『・・・おめーらなぁ(苦笑)』








『クス・・・お寝坊なおじちゃんだね♪』







『マシロ~・・・また来たのかよお前ら』





休みになれば
マメに里帰りしてくる妹と甥に
いつの間にか産まれてた姪(笑)

にぎやかで親孝行な
妹親子に起こされたり





『だぁ~チビ…うっせぇぞおめーら!!』






とか言いつつ

ダメな兄貴に代わって
両親に孫の顔を見せては

家族を和ませてくれる妹に
俺は心で感謝してた


甥や姪は・・・そりゃ可愛いしな?(笑)


なんて…俺も、すっかりオッサン?



てか伯父だしな俺?(笑)






『おんぶっ!おんぶっ!おうましゃん!
かたぐるまっ!ひこーき!』




『~どれかにしやがれ;💧チビ!』




『チビじゃない!ひこーき!ゆーとっ』

『バキュンバキュン~!ドカーン!』





『わぁ~った!わぁ~った!(笑)

ぁー・・・お前ら
お菓子買ってやるから

今日はママんとこ行ってろ?な?
ユウト忙しいからな♪…な?(笑)』





『えー、お兄ちゃん出掛けんの?
うそだぁ~…あたしお母さんと
買い物行こうと思ったのにぃ』






『マシロてめぇ実家を…つぅか兄貴を
保育園代わりにすんのも大概にしやがれ!

とにかく今日はダメだ!
ほら行った行った』





『ちぇ~…使えないなぁ、お兄ちゃん(笑)
ほら行くよ♪じぃじとばぁばと
お花を見に行こう♪』




マシロが子ども達を連れて出掛けて
ようやく俺の平和が訪れて(笑)



カタカタカタ・・・カチカチ




『・・・』


俺は、すっかり生活の一部になっていた
ブログを軽くチェックして
少し出かける


〃特に…あのユーザーからの

コメントはなし、か…〃

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