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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第5章 指定避難所だから・・・

俺は仲間と一緒に

久々の合コンに向かう途中だった。


今回はアタリだ…なんて
耳寄り情報の入った俺は…


日頃から
マジメな行いをしている俺は(笑)


時には天から御幸が
舞い降りるんじゃねぇか??!


なんて

少しばかり期待に胸を膨らませて


カワイコちゃんの登場を待ったワケよ♪




少しコジャレたダイニングバー。

俺は窓側の席に座って
カワイコちゃん達の登場を
心待ちにしながらさ

軽く外なんか眺めてたのさ。




・・・。



合コン…女子会…カップル



店の中も、外の並木通りも


行き交うは

人・人・人・・・



そんな中



なんでか知らんが


通りを歩くカップルに・・・着目。




気のせいか?・・・



女の方・・・どっかで




・・・。




雰囲気が少しちがうけど



横を向いた顔が見えた。


間違いない



あの子だ・・・



マリアだ。






…となると


少し前を歩いてるのは


ダンナか?


顔が・・・見えねぇけど。




ま、いっか。




並んで歩いて・・・一緒に出掛けてるなんて




なんだ



仲良く・・・やってんじゃねぇか?



俺はどことなくホッとした。




可愛いな、アイツ。
あんな…控え目に

旦那の3歩後ろを歩く?みたいなさ。
カワイイ嫁さんなんだろうな。



たまに夫婦水入らずのデートで
普段のご褒美~とかって
なんか買い物にでもきてんのかな?



なんて


俺は一人で想像を膨らまして

歩いていく夫婦を見送った。





世間てセマイな?(笑)

ホントに会っちまった。(見ちまった)

でも

良かったな。


無事な証拠…のち

実際に元気にしてそうで



良かった

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