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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第5章 指定避難所だから・・・

合コンは中々の盛り上がりで
中盤に突入~…なんて時。



カランカラン~…


店のドアが開いて
カップルが一組入店・・・


・・・




・・・って?










なんでまた世の中ってのはさ



こういう風にできてんのかね?







入った来たのは


ついさっき通りを歩くのを見かけた
マリアと、おそらくその夫



夫妻だった。









マジかよ~(苦笑)






驚きはしたが
さっき少し良いものを見たと
そんな気になっていた俺は
ちょっと苦笑い・・・で済んだ。




まぁ……いいか



と、遠目で見ていた。



夫婦は予約していたのか
店員に案内されて
予約席に座っていた。



記念日かなんかなのかな?

ほぉ~♪中々マメなダンナじゃね?


・・・って


俺・・・めちゃめちゃ気ぃ散ってるし。



チラ・・・チラチラ



斜め向かいの…その向かいの席にいる夫婦。


チラ見するくらいなら
そんなに気まずくない距離だからか


つい

俺はそちらに目を向けていた。




うん・・・やっぱあの子だ。




着てる服とか
髪の毛も少し巻いてたりして

雰囲気は結構大人っぽい・・・

んー・・・まぁでも
実年齢にはみえねぇなぁ?ハハッ(笑)



これから旦那と記念日ディナーか

ウンウン…いいじゃねぇか
チクショウ~♪羨ましいぜ?(笑)



なんて思ってたらさ




ついでに
その旦那の顔も確認できちまってさ




なんでって?




旦那が

こちら側(俺たちの方)を向いて
座ってるマリアの向かい・・・


ではなく


隣に並んで座ったからだ。





普通・・・向かい合って座らねぇ?

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