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『すごいなぁ…ゆぅちゃんのお母さん。
ｸﾞｽｯ・・・ふふっ
私には…マネ出来そうにないや』


『人は人…マリアはマリアだろ？
やってみなきゃ…
踏み出してみなきゃ、わかんないだろ？』







『私には・・・出来ないよ』



絶望しきったマリアは
なんとも後ろ向きだった。




『マリア、このままじゃいけねぇよ。
自分も変わってかねぇとさ…何も』





『もう・・・いいの。
もう、どうでも』







あぁ・・・


なんかさ、もう


やりきれない








『よくねぇだろっっ・・・！！？』








『っ・・・、ゆぅ・・・』






こんな、悔しい気持ちになるのは

なんでなんだろうな・・・。






『なにが…っ、いいんだよ
ちっともよくねぇだろうが！！

なんでお前はずっと泣いてたんだよ！？
どうでもいいなら
なんでずっと耐えてたんだよ？！』




『ゆぅちゃ…ん、ごめんなさい。私…』









『あきらめなかったから・・・

希望を捨てなかったから
耐えていたんじゃないのか？

幸せになるんだ…って
信じ続けたから
生きてきたんじゃないのかよっ…』









『・・・』







『あの手帳・・・ずっと
ずっと持ってたのは

自分で自分を守るために・・・

自由になるためじゃ
ないのかよ・・・っ』







『ゆぅ・・・ちゃん』







『たのむから・・・どうでもいいなんて

そんなこと・・・言うなよ…っ』