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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第2章 家出・・・デスカ??

『あのさ…ちょっと落ち着いてくれる?
誤解しないでほしいんだけどさ!
今から君を家に帰すの!わかった?!』



すでに・・・散々な上に

痴漢呼ばわりされたら
たまったらモンじゃない。


『はなして・・・っ』

『家に帰るって…君、言ってただろ?』



『こっちじゃ・・・ない・・・っ』

『なら、どっち?』




こっち行こうとしてただろうがお前(苦笑)



『・・・っ』

『・・・。はい、行くよ~…』




答えない、家出娘・・・を

容疑確定で

俺は強引に引き連れる。





家出・・・・・だよな?

こんなの

絶対。










『っっ…どこ…いくのよっ』

『交番……』




結局

俺は来た道を駅の方へ
戻る羽目になる。


寒いし・・・だりぃけど

まぁ、いいや。



駅の交番に、コイツ届けたら
それでいいだろうし。


放っておいて、この子が何か
犯罪に巻き込まれたとかしたら

こっちだってよ
後味わりぃだろ?

そんなことになるよりは
はるかに良いはずだ。








~~へっへっへ・・・

ナマイキなガキめ~・・・

今からお前をケーサツに

突き出してやるからな?

覚悟しやがれ~・・・





なんて





いやいや




オトナですから?

青少年の非行を止めるのは

大人として

当然のコトじゃ

アリマセンカ?


ねぇ?

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