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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第9章 鳥かごの中で・・・

『まぁ…~俺みたいな?
健全な草食男子で良かったなマリア(笑)』



『・・・草食男子ぃ?』





『はは…なんだよいきなり(笑)
突っ込むとこそれかよ?』





『私・・・草食男子ってキライ』






『へ?・・・』








『ゆぅちゃん…これから
お嫁さんもらって家族作って行くんだから

良い若者が・・・そんな事いうの

そんなんじゃ・・・
イカンのデス

ゆぅちゃんみたいな人が
そんな事いうの…なんか
嫌なのデス・・・』






なんでかな・・・この女


たまに


マジメに…マジメな事言ってくんだよな



ちょっと突っ込みにくいくらい(笑)











『ぷっ・・・ババくせぇ(笑)』




ごまかしに徹するしか
なくなるんだなぁ俺・・・






『ど、どうせ…ババーですょ』







『フフン・・・マリア?やっぱ
ショックだったりした?(笑)』




『は…?』







『~同じ屋根の下に男といんのに?
手も出してこないなんてさ?(笑)』





ちょっと・・・悪ふざけが
すぎるか?




マリアを振り向かせて
迫るフリをした。







『な・・・ななな、何言って…』






マリアがうろたえた。よし(笑)






『そうかそうか~…草食より
肉食が好みだったかマリア(笑)

フフン・・・よしよし

お望みとあらば…仰せのままに』






『バ…バカじゃないのっ?!

誰もそういう話してるんじゃ…!

ちょ…っと!…はなしてよっ』









『(笑)・・・ぬけてるし…

冗談は通じないし…バカ正直だし

これからは警戒心をもちな…って事』



俺はマリアをはなして寝かせた。




『か…からかうとか…サイテー』







『心配してんだろ~?

これからお前、たくましく
生きてかなきゃなんねぇんだから

軽く流せるように…なりなサイ(笑)』






『う・・・うん』







『…流せてないぞ(笑)』




何、保護者みたいになってんだか俺は



あ・・・ある意味

〃保護者〃だったな?



はは・・・まぁいっか。

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