かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第9章 鳥かごの中で・・・
マリアの手紙を読み終えると
俺は並べられている食器を見て
冷蔵庫を開けた。
・・・。
山盛りの緑たっぷりのサラダ。
それから
『・・・』
小さい鍋に入った
ビーフシチュー・・・。
本当に作ってくれてた。
一緒に…食った方がウマイって
言ってたのお前だろうが・・・
一人で食わすんじゃねぇよ・・・。
二人前より、やや少ない
ビーフシチューの鍋が
なぜか俺を切なくさせた。
俺・・・マリアといたかった。
マリアが困っていてもいなくても
泣いていても笑っていても
悩んでいてもいなくても…
そんなの全部抜きにしても…
俺・・・マリアが好きだった。
助けてやりたいとか
守ってやりたいとか
そんな気持ちの陰に
ずっと見て隠れしてた俺の心根。
何言ってんだよな・・・
それは、許されない事だ。
マリアは
想ってはいけない相手なんだ。
わかってるから
認められなかった。
俺は並べられている食器を見て
冷蔵庫を開けた。
・・・。
山盛りの緑たっぷりのサラダ。
それから
『・・・』
小さい鍋に入った
ビーフシチュー・・・。
本当に作ってくれてた。
一緒に…食った方がウマイって
言ってたのお前だろうが・・・
一人で食わすんじゃねぇよ・・・。
二人前より、やや少ない
ビーフシチューの鍋が
なぜか俺を切なくさせた。
俺・・・マリアといたかった。
マリアが困っていてもいなくても
泣いていても笑っていても
悩んでいてもいなくても…
そんなの全部抜きにしても…
俺・・・マリアが好きだった。
助けてやりたいとか
守ってやりたいとか
そんな気持ちの陰に
ずっと見て隠れしてた俺の心根。
何言ってんだよな・・・
それは、許されない事だ。
マリアは
想ってはいけない相手なんだ。
わかってるから
認められなかった。