かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第9章 鳥かごの中で・・・
『・・・』
夕方…
マリアはベットの上で一人
目を覚ました。
あのまま…
ついには気を失っていたようだ。
〃気持ち悪い・・・〃
裸のまま起き上がり
ベトベトに汚れたシーツを
剥ぎ取って丸めた。
無気力なまま着替えをして
自室を出る。
『気がついた?・・・よく寝てたな…フフ』
『・・・』
吐き気がする…。
マリアはシャワーを浴びに
颯爽と場を後にしようとする
『夕飯、簡単なものでいいぞ…』
『・・・』
〃やさしい言葉だ、とか…思ってるの?〃
マリアはシャワーをあきらめて
ロボットみたいに食事を作った。
〃窓を開けたい…ここは酸素が薄い〃
『・・・~』
『・・・イタダキマス』
無言の夫を前に
マリアは手を合わせて食事をする。
〃おいしくない・・・〃
必然的にマリアの箸が止まる。
〃昨日までは…なに食べても…
ごはんも・・・空気も
おいしかったのに…
おいしい、って思えて
楽しい…って私・・・〃
『ゴチソウサマ…』
『マリア…』
『なに…?』
『シャツがもうないんだけど…。
それから、夏用のスーツ…』
〃・・・・・・〃
『うん、すぐにやる』
『それからさ…お前の部屋
そろそろ片付けたらどうだ?
子どもが生まれたら
子ども部屋も必要だろ?』
『・・・』
『ベットも古いし
お前の一人暮らしの時からのだろ?
場所もとるし、処分したらどう?
二人じゃ寝れないだろあれ
あっても邪魔なだけだ』
『・・・カズキ、あれは』
『夫婦は夫婦のベットがあるんだから
いいだろう?
今までみたいに
マリアに寂しい思いはさせないよ。
これからは…ずっと、な?』
『カズ・・・』
『だから、戻ってきたんだろ?
やり直すんだよな…俺たち』
ゾワ・・・
〃私・・・ここにいると
まるで排気ガスでも吸ってるみたい
今までどうして平気だったのかな〃
『マリア…ずっと大切にするからな』
〃ここに…一生いるなんて
考えられない〃
夕方…
マリアはベットの上で一人
目を覚ました。
あのまま…
ついには気を失っていたようだ。
〃気持ち悪い・・・〃
裸のまま起き上がり
ベトベトに汚れたシーツを
剥ぎ取って丸めた。
無気力なまま着替えをして
自室を出る。
『気がついた?・・・よく寝てたな…フフ』
『・・・』
吐き気がする…。
マリアはシャワーを浴びに
颯爽と場を後にしようとする
『夕飯、簡単なものでいいぞ…』
『・・・』
〃やさしい言葉だ、とか…思ってるの?〃
マリアはシャワーをあきらめて
ロボットみたいに食事を作った。
〃窓を開けたい…ここは酸素が薄い〃
『・・・~』
『・・・イタダキマス』
無言の夫を前に
マリアは手を合わせて食事をする。
〃おいしくない・・・〃
必然的にマリアの箸が止まる。
〃昨日までは…なに食べても…
ごはんも・・・空気も
おいしかったのに…
おいしい、って思えて
楽しい…って私・・・〃
『ゴチソウサマ…』
『マリア…』
『なに…?』
『シャツがもうないんだけど…。
それから、夏用のスーツ…』
〃・・・・・・〃
『うん、すぐにやる』
『それからさ…お前の部屋
そろそろ片付けたらどうだ?
子どもが生まれたら
子ども部屋も必要だろ?』
『・・・』
『ベットも古いし
お前の一人暮らしの時からのだろ?
場所もとるし、処分したらどう?
二人じゃ寝れないだろあれ
あっても邪魔なだけだ』
『・・・カズキ、あれは』
『夫婦は夫婦のベットがあるんだから
いいだろう?
今までみたいに
マリアに寂しい思いはさせないよ。
これからは…ずっと、な?』
『カズ・・・』
『だから、戻ってきたんだろ?
やり直すんだよな…俺たち』
ゾワ・・・
〃私・・・ここにいると
まるで排気ガスでも吸ってるみたい
今までどうして平気だったのかな〃
『マリア…ずっと大切にするからな』
〃ここに…一生いるなんて
考えられない〃