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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第10章 ダメかな・・・?

俺はマリアの告げた駅に
すっ飛んで行った。


『あ・・・』



改札を出てすぐ…
駅のロータリーの向こうに







両手を挙げて・・・手ぇ振ってる




しまいには





跳び跳ねてる女・・・発見(笑)










『ゆぅちゃん…!!』



俺を出迎えるマリアは・・・





見たこともないような

満開の笑顔だった。






なんかさ…


知らずにただ見たらさ


フツーに・・・なんか



〃ちっちゃい子〃みてぇだな(笑)









『マリア!驚いたぜ!?~』


『えへへへへへ♪』





『いつ引っ越したんだ?』


『先週!♪まだちょっと
散らかってるけど』




『それならすぐに言えよ
手伝ったのに』


『ゆぅちゃん仕事だったでしょ?

今日ならお休みかなと
おもったから♪

全然平気よ?荷物も殆んどないから』






マリアと並んで歩くこと
十数分・・・




ちょっと長い…城への道のり(笑)





『ふふ…ゴメンね?
駅からは少し遠いんだ・・・

寒くない?』




サラサラのポニーテールを揺らして
俺の方を振り向くマリアは


本当に・・・本当に


ニコニコと笑っていて




俺は寒さも、道のりも
何も気にならなかった。







『ここか?』


『うんっ!』






『あがっていーのか?』




あがるけどな(笑)






『もちろん!私のお家だもん♪
誰をあげたって私の〃自由〃。

ゆぅちゃんが
お客様、第1号だよ♪』







たどり着いたマリアの城は・・・















『・・・ボロっ…(笑)』








中々の古風ただようアパートだった。


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