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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第10章 ダメかな・・・?

『再婚~~~?(笑)…アハハ
そんな…考えてもないよぉ』


『ハハハ…そんなもんか?』





『どーして?』




『どうしてって・・・~
マリアならいくらでも
やり直しきくじゃねぇか…
・・・とか、世間一般的に思う』




オイオイ・・・何を言う俺・・・

やめろって・・・。






カタ…



マリアが箸を置いて
少し考える仕草をした。





『…まだ、なってもいないけど

自由に…なったんなら
自由なままがいいかな・・・なんて
思うかも

まぁ、そのためにこれから
頑張るんだけど・・・』





『ふふっ…でもマリアさ、やっと
外に出れたんだし、これからは余計に?

言い寄ってくるヤツ増えるんじゃねぇ?
口説かれたらどうすんだよ(笑)

てか、バイト先で
口説いてくるヤツいねぇの?♪』






『い…いないよぉっ…そんなの一人も

誰も・・・私なんか…』






『・・・?』






『そういう感覚も…
もう、よくわかんないし

仕事もそうだけど、本当は…

何するにも自信がないもの・・・』





人の・・・考えてる事って

わかんねぇもんだな・・・。



マリアは長いこと狭い世界にいて
恋愛とかそう言った感覚が
わからないらしい…。


自信をなくして

自分がどう見られてるかってことも
よく見えてないみたいだ・・・


自分の価値を
わかってないっつーかな・・・。






『そうかな?
ぶっちゃけマリアが俺の会社なんか来たら

独身者が総出で口説きに走ると思うぜ?
あ・・・〃俺も〃?(笑)

もっと自信もてよ♪…』







『フゥ…そんなこと…言われても…なぁ』









・・・あのさ


〃俺も〃…のとこは


突っ込んでくれよ?(苦笑)
一人で気まずいじゃねえかよ…!



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