かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第11章 そういうの・・・碧いよ
一瞬、聞こえた言葉が
俺の思考回路を停止させた。
・・・。
・・・・・・今のは
どういうことなんだ・・・?
・・・・・・。
『好きだからって・・・
好きって言えない気持ちもある…』
『・・・マリア?』
『私だって・・・叶うなら・・・』
『・・・。・・・』
『朝起きて…「おはよう」って言うのが
こんな男性(ひと)だったら
どんなにいいか・・・って。
「おかえり」って言って…
なんてことないお喋りして
一緒にお夕飯食べて
「美味しい」って…笑顔で
ご飯食べてくれる人が
こんな人が
隣にいてくれたら
どんなにいいか・・・って
私だって・・・いつも
思ってた』
『・・・・・・』
『「頑張れよ」って励ましてくれて
「頑張ったね」って…褒めてくれて
「一人じゃないよ」って…
勇気をくれて・・・
こんな・・・やさしい人が
〃自分の大好きな人〃が…
隣にいてくれたら・・・
どんなに幸せだろう…って
何度も思ってた・・・
思っちゃいけなくても
思ってた・・・』
俺の頭は
イマイチ・・・どころか
まったく機能してくれなくて
マリアに
何も言えなかった。
『そんな…叶いもしない
夢よりも夢みたいなこと・・・
いつも心のどこかで思ってた・・・』
『・・・』
『嬉しかった・・・』
『マリア…』
『ゆぅちゃんの気持ち…』
『・・・』
『本当は…嬉しかった・・・
死んでもいいくらい
嬉しかった・・・の』
俺の思考回路を停止させた。
・・・。
・・・・・・今のは
どういうことなんだ・・・?
・・・・・・。
『好きだからって・・・
好きって言えない気持ちもある…』
『・・・マリア?』
『私だって・・・叶うなら・・・』
『・・・。・・・』
『朝起きて…「おはよう」って言うのが
こんな男性(ひと)だったら
どんなにいいか・・・って。
「おかえり」って言って…
なんてことないお喋りして
一緒にお夕飯食べて
「美味しい」って…笑顔で
ご飯食べてくれる人が
こんな人が
隣にいてくれたら
どんなにいいか・・・って
私だって・・・いつも
思ってた』
『・・・・・・』
『「頑張れよ」って励ましてくれて
「頑張ったね」って…褒めてくれて
「一人じゃないよ」って…
勇気をくれて・・・
こんな・・・やさしい人が
〃自分の大好きな人〃が…
隣にいてくれたら・・・
どんなに幸せだろう…って
何度も思ってた・・・
思っちゃいけなくても
思ってた・・・』
俺の頭は
イマイチ・・・どころか
まったく機能してくれなくて
マリアに
何も言えなかった。
『そんな…叶いもしない
夢よりも夢みたいなこと・・・
いつも心のどこかで思ってた・・・』
『・・・』
『嬉しかった・・・』
『マリア…』
『ゆぅちゃんの気持ち…』
『・・・』
『本当は…嬉しかった・・・
死んでもいいくらい
嬉しかった・・・の』