『かごのとり～家出娘の家庭事情～』第11章「そういうの・・・碧いよ」　289ページ

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かごのとり～家出娘の家庭事情～

第11章そういうの・・・碧いよ

そう告げると

マリアは限界というように
俺に完全に背を向けた。

『マリア・・・お前？』

『でも、それは許されない。

私がそれを認めれば
そんな幸せを望めば・・・

あなたの気持ちに
応えてしまったら

あなたを巻き込むことになる。

だから…絶対にできない』

最大の…思いがけない事・・・

マリアの・・・気持ち

『・・・。ふふっ』

だけど・・・俺は

『なんだよマリア～～～！！！

そんなこと考えてビービー
泣いてたのかよぉ～～～？！

何事かと思ったぜ！？？
勘弁しろよなぁ～～～～！？♪』

『うっ・・・っっ…くっ・・・…？？？』

俺は再びマリアを…

背を向けて泣き続けるマリアを

後ろから抱きしめた。

『・・・』

『ゆぅちゃん・・・』

マリアが手をほどこうと
身をよじらせる

『ﾌﾌ・・・いいじゃねぇか

幸せを望んだって・・・』

『・・・っっ…く、うっ…～～～』

『て言うか・・・もう

マリアも〃言っちまった〃んだから

いいじゃねぇか・・・』