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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第11章 そういうの・・・碧いよ

マリアの
まぶしいくらいの笑顔に

俺は・・・再び悶絶。





『なぁ…マリア?』



『ん?・・・なぁに?』






『マリアの旧姓…何て言うの?』






渡された紙切れの

○○の部分を見つめながら

マリアに聞いてみる。








『ふふ・・・。ダカラ・・・ナイショ♪』







なんじゃそりゃぁ?!(笑)







『ん~~~…ナイショって言うか

〃願掛け〃・・・』




『願掛け?』









『そ…。
願いが叶うまで…ガマン、みたいな。

我慢して、我慢して

努力して、努力して・・・

それが叶う時
思い切り幸せを噛み締めたいから。

そう信じていたら
叶うんじゃないか、って

叶うって信じて・・・
頑張りたいから』







『いい願掛けだな…♪』


















いつかマリアが名乗る名前・・・



マリアから初めて聞く名前は




それは




マリアの〃自由の名前〃だ。





〃自由なマリア〃の・・・名前なんだ。






マリアの新しく掲げた目標は


俺にとっても大きな目標…






そして

大きな大きな


〃希望〃となった。



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