かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第12章 戻れない道・・・
『ねぇ・・・ゆぅちゃん?』
泣き止んだマリアが
俺の腕の中で声をあげた。
ひょこ…っと顔上げてさ
チラッと上目遣い(に、見えるだけ)で
俺を見てんの。
ドキ・・・
っとしたくなる気持ちは
とりあえず隠すが
・・・なんか
いいムードじゃねぇか・・・っ(笑)
『うん?・・・何だよ』
なんて・・・
俺は緊張感から解放された感じもあって
なんか…まったりした気分になっててさ
ニヤケない程度に…笑顔で(笑)
マリアの話に耳を傾けた。
『ゆぅちゃん・・・てさ』
『ふふ・・・うん?』
『彼女・・・・・・いないの?』
・・・・・・ほ???
『・・・・・・』
『・・・~~~』
マリア・・・?
お前さぁ・・・・・・
こんな・・・感動溢れる(?)ムードで
そりゃあねぇだろぉおおおぉう!!???
(泣)
おいおいおい~~~?!
お前見てたろ?聞いてたろぉ?!
あんな・・・あんなよぉ
捨て身も捨て身で
粉砕上等でまっすぐに?
愛の告白をした男によぉ~~
そうくるかフツー~~~!??