かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第12章 戻れない道・・・
俺のアタマん中は
大火山の噴火を起こしていた・・・(泣)?
『・・・いない…の?』
目がテン状態の俺に
かまうことなく…
マジマジと…真顔で聞いてくるし
…カッカするなよ?俺・・・
ウン・・・
意味不明だが
フツーに返しゃいいんだ・・・フンっ
『・・・いねぇよ。
いるワケ…ねぇだろ…っ』
彼女いる男が…
あんな必死こいて、お前に…
あんな事、言うハズねぇだろぉが・・・。
なに考えてやがんだよ?!コイツ…っ。
一体どういうつもりで・・・
『ふふ・・・。うん…っ』
〃「うん♪」〃 …かよっ!?(苦笑)
『なんだってんだよ…!?
いたら・・・お前にそんなこと
言うハズねぇだろぉが・・・
俺を…そんなヤツだと思ってんのか?
・・・心外だぜ…っ』
『・・・ぁ、そっか・・・。うん…そだね』
へ・・・・・・???
素でボケてたワケ?…今の?
と、思いきや
『・・・ハァァ~~~・・・』
とか、ため息ついて
両手でほっぺた挟むようにして
くるっと…反対向いてるマリア・・・。
『???』
『前に……随分、前だけど
ゆぅちゃん、お店に来てくれたでしょ?』
『???・・・うん?』
それが…なんだってんだ?
『あの時…一緒にいた女の子・・・
ちがうのかな・・・って』
ちょっと赤面して
目をクリクリさせてるマリア・・・
・・・。
・・・・・・?
・・・あ・・・
・・・〃アレ〃・・・?
アレのことか・・・???