かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第2章 家出・・・デスカ??
ブルブル・・・・・
震えてる
くせに
『あの・・・これ』
そいつはコートを脱いで
俺に返してきた。
・・・。
『・・・着てろ』
『・・・』
『いいから。とりあえず着てろ』
見てらんねぇよ・・・
真っ赤・・・を通り越して
手も脚も
唇まで・・・
紫色になってるじゃねーかお前・・・。
うっ血してるんじゃねぇのか?
オイオイ・・・
女の子は微かにうなずいて
再び俺のコートを羽織って
くるまった。
震えるのを必死にこらえるように
両腕を擦りながら縮まって
じっと立っている。
見知らぬ男の家に・・・
上がるのを
まったく躊躇わなかった
ワケはない・・・よな?
こんな薄着で
手足は真っ赤に腫れ上がって
冗談抜きで
あのまま凍死してもおかしくなかった。
どうしようもなく・・・
選択肢が、コイツにはなかっただけだ。
事情はわからないが
とりあえず・・・気の毒。
そんな姿。
ピ・・・
ピ・・・ピ・・・
ピ・・・ピピピピ・・・
俺はエアコンの温度を
したことない温度まで
ガンガン上げた。
『こっちきて・・・座りな?』
暖房の直撃するところに
女の子を誘導して座らせた。
震えてる
くせに
『あの・・・これ』
そいつはコートを脱いで
俺に返してきた。
・・・。
『・・・着てろ』
『・・・』
『いいから。とりあえず着てろ』
見てらんねぇよ・・・
真っ赤・・・を通り越して
手も脚も
唇まで・・・
紫色になってるじゃねーかお前・・・。
うっ血してるんじゃねぇのか?
オイオイ・・・
女の子は微かにうなずいて
再び俺のコートを羽織って
くるまった。
震えるのを必死にこらえるように
両腕を擦りながら縮まって
じっと立っている。
見知らぬ男の家に・・・
上がるのを
まったく躊躇わなかった
ワケはない・・・よな?
こんな薄着で
手足は真っ赤に腫れ上がって
冗談抜きで
あのまま凍死してもおかしくなかった。
どうしようもなく・・・
選択肢が、コイツにはなかっただけだ。
事情はわからないが
とりあえず・・・気の毒。
そんな姿。
ピ・・・
ピ・・・ピ・・・
ピ・・・ピピピピ・・・
俺はエアコンの温度を
したことない温度まで
ガンガン上げた。
『こっちきて・・・座りな?』
暖房の直撃するところに
女の子を誘導して座らせた。