テキストサイズ

かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第14章 薄汚いこと・・・

コインランドリーの前で


てか


少し離れたとこで


しゃがんでニコニコ笑ってる女…

発見。






ナゼかコンビニの袋から
何かを取り出して・・・?




ガサゴソ?




なにやってんだ?マリア…







もう少し近づき・・・



あぁ、なるほど










ニャ~~~・・・



『んふふ・・・沢山あるからね』









マリアは道端でしゃがみこんで

ネコにパン食べさせてた・・・。





ニャ~~~・・・ニャ~~~







首輪もしていない…

痩せ細った・・・キッタネェ猫


・・・捨て猫



だよな。





『どこから来たの?名前なんていうの?』






・・・(笑)






『寒いのに、大変だったね。もう大丈夫よ』





なんか、パンちぎりながら
一生懸命ネコに話しかけてやがる(笑)





『マリア…?』






『えっ?・・・あっ!!!』





〃色んな意味〃で

「あっ!?」って顔してるマリア。





『ゆ…ゆぅちゃん・・・(汗)』






そりゃ・・・?そうだ?(笑)





「~ニャっ…」




マリアの声に(てか俺の登場に?)

驚いたネコが逃げてしまった。







『あっ!…まってぇ!』




マリアが草むらに隠れたネコを追った。




『ごめんね。驚いたね!
ほら・・・ごはん食べよう?
いじめたりしないから…おいで?』





「・・・ニャ~~~」








ネコはチラチラと様子を伺って

そぉ~っとマリアの元に戻ってきた。






マリアは嬉しそうに
パンをちぎって

またネコに食べさせていた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ