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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第2章 家出・・・デスカ??

『どっから来たの?』

『・・・』



せっかく喋ったかと思ったが
俺の質問に即・フリーズ。



『事情は聞くって…言ったよな?』

『・・・ごめんなさい』



『そりゃもういいからさ
答えれることは・・・答えて?』




俺もさっさと休みたいし

・・・コイツも

休ませてやりたい。



『・・・家出?』

『・・・・・』



『腹……減ってないの?』

『・・・うん』



『親とケンカとかしたの?』

『・・・ううん』




『家に帰らないの?』

『・・・』



『お家の人…
心配してるんじゃないのか?』

『・・・』



ちょっとずつ…

距離を詰めるように
ありきたりな事を聞いていくんだけど


中々、ダイレクトに聞くのは

意外と気が引けたりしててさ俺・・・






~で?




スリーサイズは?






いや・・・




聞くかバカ!



聞こうとしてねぇよ!

マジメなハナシしてんだよ!こっちは!







『ハァ・・・なんでまた?
こんな日に、こんな遅くに
家出なんかしたワケ?』




あー、眠い

キリがない

あんま喋る気配ねぇし

そろそろ切り上げるか。









『・・・ゎれたから』


『え?・・・』






















『〃出ていけ〃って・・・言われたから』











・・・・・。










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