かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第14章 薄汚いこと・・・
『っう…グズッ…ごめん、ゆぅちゃん
弱音・・・はいた』
『ふふ・・・スッキリした?』
『ん…。絶対…言わないぞぉって
決めてたのに。…だって
それを…傷ついてるって
悲しいって、認めたら
私が望んで選んだ幸せを
否定する事になるって思ったから
自分が信じて
自分で決めたことなんだから
誰に何を言われても、笑われても
私の望んだ幸せなんだから
いいじゃない、って
なんで私キズつくの?って
悔しくなっちゃって
つい。・・・ごめん
ゆぅちゃん
大丈夫…もう平気
私・・・もう言わない』
マリアが笑って涙を拭った
『うん・・・。♪ヨシヨシ』
『ふふっ…グズッ…ごめん、やだ私…
ゆぅちゃんに・・・~』
マリアが顔を赤くした
『ん~?♪悪くなかったぜ?
〃積極的〃な・・・マリアも?(笑)』
俺はマリアを
もみくちゃに抱き抱えて
少し話をはぐらからした
『ゎ・・・わすれて・・・~~』
『ヤダ♪~またやってくれよ?
可愛くて気に入ったぜ(笑)』
(これは本心だがな)
『~っ!や、やめてってば…』
『フフン~~マリア?♪
そんなに俺とがイイのか?(笑)』
『~~~~~…っ』
『俺じゃなきゃイケないんだろ?(笑)』
『・・・~~ゆぅちゃんの・・・バカ』
『俺としか・・・したくないんだろ?…(笑)?』
『・・・・・・・うん』
『グホッ・・・(汗)(笑)』
答えるんかいっ…(笑)
『うん・・・ゆぅちゃんとしか
ゆぅちゃんじゃなきゃ
したくない』
素直に言い過ぎだ(笑)
『なら、それで・・・いいじゃねぇか』
俺・・・ごまかした?
うん・・・ごまかしてた
聞く必要のない他人の声…
俺もそう思ってる
なのに俺・・・
聞かなくていい、それでいい
〃気にしなくていい〃…って
マリアに強く言えなかったのは…
俺・・・多分
マリアと同じこと思ってたから
俺・・・マリアみたいに
傷ついてたから・・・