かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第14章 薄汚いこと・・・
俺・・・頭から離れなかったんだ。
マリアの言うように
俺がマリアに言ったように
耳に入れなくて良いハズの…
他人の声がさ。
誰も知らない・・・マリアの気持ちなんか
俺の・・・俺たちの気持ちなんか
誰にもわからない。
マリアがこれまでに
どれ程、悩み苦しんで
今に至っているか…
マリアと出逢って訪れた
俺自身の変化…
一緒に描いた希望
出逢った俺とマリアが
悩み、考えて…
考えに考えて出した答え
お互いをつよく想う気持ち・・・
そんなものは・・・誰にもわからない。
理解など、求めてはならない
理解してもらおうなどと
俺もマリアも思っていない。
愚かで醜い・・・身勝手な言い分。
開き直り・・・。
そう言われることに
なんの異論もないことなんだ。
マリアだけがわかってればいい…
俺の気持ち。
俺だけがわかってればいい…
マリアの気持ち。
俺とマリアだけがわかってればいい…
心からお互いを想う気持ち。
それが、どれ程
迷いも偽りもないものだとしても
誰もそんなことは知らない。
わかっても…わかろうとも
してくれないであろうこと。
理解などされない
それどころか
知れば世の中の人々は
声を揃えて俺たちを批判するだろう。
どんなに大切に想っても…
どんなに心から愛しても
俺とマリアは・・・
軽蔑され
まるで犯罪者のように
後ろ指をさされる…
いつの時代であろうとも変わらず
疎まれ忌み嫌われる
薄汚いことをしている・・・と
揶揄される
〃不倫関係〃なんだ・・・。
それは……初めからわかっていたことだ。
俺たちに、今更迷いもなければ
そんな言葉を浴びせられたところで
その程度の事で…
揺らいでなどいられない。
なのに俺・・・なんで
泣いてんだよ。
くそ…止まれよ。
落ち着きを取り戻して眠った
マリアの横で
俺はいつの間にか
涙を流していた。
マリアを……愛している
だけど、それは
俺がマリアを愛することは
汚らわしくて薄汚い…
軽蔑されるべき事なんだ
マリアの言うように
俺がマリアに言ったように
耳に入れなくて良いハズの…
他人の声がさ。
誰も知らない・・・マリアの気持ちなんか
俺の・・・俺たちの気持ちなんか
誰にもわからない。
マリアがこれまでに
どれ程、悩み苦しんで
今に至っているか…
マリアと出逢って訪れた
俺自身の変化…
一緒に描いた希望
出逢った俺とマリアが
悩み、考えて…
考えに考えて出した答え
お互いをつよく想う気持ち・・・
そんなものは・・・誰にもわからない。
理解など、求めてはならない
理解してもらおうなどと
俺もマリアも思っていない。
愚かで醜い・・・身勝手な言い分。
開き直り・・・。
そう言われることに
なんの異論もないことなんだ。
マリアだけがわかってればいい…
俺の気持ち。
俺だけがわかってればいい…
マリアの気持ち。
俺とマリアだけがわかってればいい…
心からお互いを想う気持ち。
それが、どれ程
迷いも偽りもないものだとしても
誰もそんなことは知らない。
わかっても…わかろうとも
してくれないであろうこと。
理解などされない
それどころか
知れば世の中の人々は
声を揃えて俺たちを批判するだろう。
どんなに大切に想っても…
どんなに心から愛しても
俺とマリアは・・・
軽蔑され
まるで犯罪者のように
後ろ指をさされる…
いつの時代であろうとも変わらず
疎まれ忌み嫌われる
薄汚いことをしている・・・と
揶揄される
〃不倫関係〃なんだ・・・。
それは……初めからわかっていたことだ。
俺たちに、今更迷いもなければ
そんな言葉を浴びせられたところで
その程度の事で…
揺らいでなどいられない。
なのに俺・・・なんで
泣いてんだよ。
くそ…止まれよ。
落ち着きを取り戻して眠った
マリアの横で
俺はいつの間にか
涙を流していた。
マリアを……愛している
だけど、それは
俺がマリアを愛することは
汚らわしくて薄汚い…
軽蔑されるべき事なんだ