
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
『へぇ~そう?すごいねぇ!?
もう、お子さんもいるんだぁ?
若いのに。えらいなぁ~』
意外にも目をキラキラさせて
話してるマリア
(気ぃ遣ってくれてんのかな…?)
『???うっそぉ…?
初めて言われたよぉ
これだから若いヤツは~とか
計画性が~とかなら
散っ々言われたけどぉ…』
『え~?どうして???
そりゃぁ…メチャクチャだったり
放棄したりしたら話は別だけど
マシロちゃん毎日ちゃんと
家事に育児にって頑張ってるんでしょ?
365日…年中無休で
ちゃんとお母さんやってるんだもん
それもその年齢で
それってとっても大変なことで
とってもすごいことじゃない』
ポカーーン・・・
としたのは俺ね。
『え・・・なんか
マリアちゃんて不思議…
涙出てきそぅ~~~っ!!
てか、すごい!てか、いい!
早くお姉ちゃんになって?!
マリアちゃんお願いっっ』
『ぉ・・・お姉ちゃん…っ?』
マリアが少し紅潮した。
『お兄ちゃんとマリアちゃんが
将来結婚したら♪
あ、お兄ちゃんが愛想尽かされなきゃ
だけどねっ?(笑)
そしたらマリアちゃん
あたしのお姉ちゃんでしょっ?
マリアちゃんがいいっ♪
お兄ちゃん!マリアちゃんがいい~!』
『ダダをこねるなマシロ・・・っ(恥)』
良く言えば・・・?
元気で明るい…。
悪く言えば・・・?
ガサツでノーテンキ…。
ったく
我が妹ながら…
どうしてこいつは、こう
ヤンチャっぽいというか…ガサツなんだ?!
男兄弟で育つと
女はそうなっちまうってかなぁ~~?
てか・・・
それ俺のせいじゃねぇーかっ!!?(泣)
男も何も、兄弟俺だけだしよー!?
マジ地雷踏んだぜ・・・。
でも・・・まぁ
幼い日の事があるから
コイツが…
妹が…こういう
呑気に、明るい性格に育ったのは
本当にせめても救いだって
俺は心ん中じゃ思ってるけどな。
