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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第2章 家出・・・デスカ??

『ベットで寝な。その方が暖かい』


俺はベットを差して
ソイツを誘導する・・・


けど




『ゃ・・・いいよ。そんな
さすがに・・・悪い』


『いいから・・・』




やっぱり・・・意外と遠慮深い

って言うか

律儀なのな?




なんて・・・思ってたら






『いいの・・・十分』

『・・・?』







『もう・・・十分・・・だから』






俺のコートにくるまって

俺の方を見上げてさ・・・ソイツ




ニコ・・・・・って




微妙に



笑ったんだよ。





一瞬だけ、微かに・・・初めて。





それから





ポロ・・・って




また・・・一粒




涙こぼしたんだ。







〃あ・・・〃




ドキ・・・っ





てか




ギクッとしてさ、俺・・・




また、目そらしちまったんだ。





凍え死ぬような外に比べたら
ここはあたたかい…。

それだけで…十分。




なんて、言ってそうな
そんな顔して



そんな・・・うるうるっとした目で

こっち見るんじゃねぇよ。





『あ・・・そぅ』






ドカ・・・バサ・・・っ


テレビの前に置いてる
一人がけのソファと毛布を
ソイツの前において



俺はさっさと逃げる・・・



じゃなくて


ベットに入る。




『じゃ・・・おやす』




『ぁ・・・ぁの』






『・・・・・?』



『やっぱり・・・シャワー
借りてもいい?・・・』






『(笑)あぁ…ドーゾ』

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