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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第16章 瞬間(とき)の・・・悪戯


ガヤガヤ・・・ザワザワ


昼時で混み合うカフェは騒がしく
しまいには野次馬までいて(苦笑)


中々の居心地の悪さだぜ?


しょうがねぇ出るか?…席もいっぱいだ




マリアに連絡しようと
ケータイを出す




『?…』



マリアからっぽいメール






〃「そこうごかなで」〃






『???』





ちと笑いそうに(笑)


誤字脱字?…


てか…ひらがなかよっ(笑)


てか…どういう意味だ?


電話しても出ないし


〃そこうごかなで〃


・・・?





ザワザワ…




騒がしい雰囲気が
のんきに茶~飲んでた俺を
なんか焦らせる



「ねぇねぇ見てきた?」

「みたみた女の子逃げてったよ(笑)♪」

「フラれたな(笑)♪」




チッ……あ~ガヤガヤうっせぇ



なんか焦ってる俺は
マリアのメールを読み返す



そこうごかなで・・・?…ってよぉ




「なぁ警察呼ばなくて平気?」

「えー、そゆのとは違うんじゃ?」








そこうごかなで・・・?



ん~~…



素行・・・ごかなで?


そ・・・交互かなで?


そこうご・・・奏で?



そこう・・・ ・・・







そこ・・・うごかな(い)で・・・?









そこ(を)うごかな(い)で・・・?







〃「そこを動かないで」〃




???






ザワザワ…





「ってかアレだよな?まだやってるぜ」

「ねぇ大丈夫?!女の子転んでるよ!?」




ザワザワ…ガヤガヤ






「じゃお前助けてやれよ」

「え~…それは」




ガヤガヤうるさい客…野次馬の
声に邪魔されながら

俺は今まさに席を立とうとした
カフェのテラスで
マリアのメールの意味を考える。




ガヤガヤ・・・ザワザワ





「なんか・・・尋常じゃなくね?」

「ストーカーとか?」





『・・・・・・』



マリアのメールに気をとられてた俺は
不意に…と言うか、ようやく

その騒がしい声にも気をとられて
顔をあげた






『~~~~っ!!』

『○○~~!?□□!*#%@&!!!』

















運命は・・・



時々・・・イタズラをする



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