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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第18章 捕らえられた・・・かごのとり

『いっやもぉさぁ♪初め見たときは
ぜぇーったいシノくんの〃愛人〃だと
思ってさぁ~~!

あはっ!…あ!…〃彼女〃かっ(笑)

ついついコーフンしてシノくんの
愛人だってベラベラ喋っちったかもっ』






『・・・・・・』






『うるせぇ、うるせぇ?!…でしょっ?(笑)
わぁってますってダンナ~~♪

うるさいのがミユチャンの特技ですからねぇ♪

大人しかったらミユにあらずよっ?!』







『お前・・・な』







『しっかし親戚の子、下宿させるなんてさ!
シノくん中々イカすおにーちゃんねっ(笑)
親戚同士、仲良くて羨ましいなっ♪

あ!でも気をつけた方がいーよっ?!
シノくんち、美人家系だから?!

妹ちゃんも美人だしさぁ!
あんまり美人ばっか
次々に連れて歩いてたら今に
二股、三股~~終いに〃愛人〃~なんて
ウワサでも立ったりして~~っ?!(笑)』






ミユが…持ち前のバカデカイ声で
有りもしない作り話を並べて

モヤモヤした重苦しい空気を
振りはらおうとしていた・・・






「へぇ…シノミヤさん
親戚の子と住んでるの?」


「予備校生かぁ…アパート探すのも
大変だし、女の子の一人暮らしも
物騒だもんなぁ~」





『そぉれがカワイイ子でねぇ♪

仮に〃彼女〃って言われても~~
あたし疑っちゃったなぁきっと?

あ・・・
シノくんにはもったいなくて?(笑)』




『「「「ハハハハハ~~っ」」」』






『男はともかく・・・

お母さんも妹ちゃんも・・・いとこまで

美人家系だねっ(笑)』






『・・・るせぇな』






「あ~また始まった始まった(笑)」

「名コンビ~♪」






『あはははははっ♪まいどあり~♪

ほらシノくん~~?休憩だょ~~♪

腐ってないでミユチャンとランチいこ~♪

美人は3日で飽きるって言うでしょぉ?
たまにはあたしと~~・・・

って!それどーゆー意味っ!?』




「ぷっ!ミユちゃん自分で言ってるんじゃん」

「シノミヤさん一言も話してないし(笑)」





『くっそぉ~~~~っ(笑)♪』






『・・・』





ミユが半ば無理矢理に
俺を外に連れ出した







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