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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第3章 家出娘の正体は・・・

モグモグ・・・物静かに
食べ始めたヤツを見て
ようやく俺も手をつけた。


ビリ・・・ベリっ・・・


他のものも包みを開けて
ソイツの前に並べた。


『…っ!?・・・ちょ・・・っと?』

『ん?~〃なんでもいい〃んだろ?
文句言わずに食えよ?』




ちょっと・・・イジワルだったか?(笑)

俺のワーストワード言ったのが
わりぃんだぞ?

なんてな?






『モグモグ…ゴクン。そうじゃ……なくて』

『~~?』



『封あけて…食べきれないと悪いから』

『・・・』




なんか・・・な

コイツ・・・。




『ごはん・・・人のつくってくれたもの
残すの・・・・・キライなの』





なんかコイツ・・・

読めない。

よく・・・わかんねぇんだよな。




調子狂うって言うかさ

俺・・・空回るっていうか。





さっきもさ
ジャージ返された時に

『洗濯物増やしてごめんなさい』

とか
さりげに言ってきたり?

なんだかな?
所帯染みたコト?言うっていうか…


案外、謙虚で礼儀正しいやつなのかな?

ガキの・・・わりに。




いや・・・ないか

タメ口上等~って感じだしな?




よくわかんねーやつだけど
ま、どーでもいいか。





『いいよ。残ったら俺が食うから。
食べたいだけ・・・食べれるだけ食べな?』






なんてさ・・・

やさしいコトバかけちゃったりして?
(自分で言うなよな?)

なんか調子狂うぜマジで俺・・・。

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