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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第24章 二人だけの誓い・・・

マリアは俺の答えに…
明確に応えてはくれなかった


まぁ…俺の意向に過ぎないから

最終的に選ぶのは、もちろんマリアだ



とりあえずは…俺は言及しなかった


とりあえずは・・・だけどな





ショッピングモールで
少し遅い朝食を取りながら

核心部は、どことなく避けて
話を続けた





チラチラ…



田舎の広いショッピングモール


中々の見応えあり…



と言うより…何も持たない俺らにとって
便利な場所だった



『マリアあとは買うもんないか?』

『うん…着替えも増えたし♪大丈夫
まだ昼間だけど…泊まるとこ、どうしよう?』



『あ…それもそうだな
~わりぃ…ちと買い忘れたモンある
先車行ってて?』



マリアにキーを渡して一度はなれた



『・・・』



・・・。














『お待たせ…』

『ぅん…~』



眠そうなマリア(笑)

まぁ…ゆっくりって言っても
ゆっくり寝てはいないからな


寝床はちゃんと確保しないとな





『なぁマリア?…さっき車から
見えたんだけどさ』


『ん~?』



少し目をこするマリアを乗せて
また移動した






『あっ…ゆぅちゃん・・・止まって?』




『???』





途中…マリアが降りたがった場所





海・・・





の、前に・・・・・・花屋





『ふふ・・・可愛い』




小さなブーケを手にして
マリアは車に戻ってきた






そしてたどり着いた…今朝の海岸






・・・。






『ちょっと行ってくるね?』





『一緒に・・・行っていいか?』





『?……うん』






なんとなく・・・思い当たった










ちゃぽん…





マリアは

灯籠流しのように


買ってきた花と…コンビニに売ってるような
子どものお菓子のついたおもちゃを


そっと・・・海に流した




『・・・』




ザザー・・・ザザー




押し寄せては引き返す…



波音の中で


マリアはそっと・・・手を合わせた

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