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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第25章 二人の部屋・・・

なに…?みんな・・・

前章で・・・〃終わり〃だと思ったって?

〃最終回詐欺〃?(笑)




ハハハ



それならその方が良かったぜな?


けどさ・・・いつだって

思い通りになんねぇのが…人生だぜ?





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~











『ここ…借りちまおうか?』






海からマリアを連れて来たのは
ウィークリーマンションの案内の前





『えっ?!…ほ、本気?!』





性に合わない…クソ真面目な誓いの後は
これでもかってくらい
切実な現実がやってくる






もう…そんな展開は
みんな慣れてきただろ?(苦笑)






帰りの車でやっと泣き止んだマリアは
少し赤く腫らした目を

今度はこれでもか、ってくらい
真ん丸くして驚いてる






『ゆゆゆっ…ゆぅちゃんの気持ち
すっごく…十~分に、わかったけど

それとこれとは話がまた違う…
私はまだ・・・

ちょっと…それでも展開が…早いょ』







『クス…まぁ最後まで聞けよマリア

いいか?・・・考えてみ?』




『フム・・・フムフム・・・』





ふっかけてみると(笑)
マリアは久々に主婦の手腕を発揮して…






『ん~…確かにっ…考えてみれば
ホテル転々とするより経済的

荷物も置けるし、家具家電付きだし
同じ所で寝泊まり出来る方が安心だもんね

出入りも自由で楽だし
身動きの取りやすさも大事だね♪』






『だろ?(笑)』








そんな訳で
とりあえずの〃落ち着き先〃(?)
を決めることにした








『ん~~…なんか安心して眠れるね♪』


『すげぇそう思う(笑)
でも良かったぜ、夏は不動産屋は
融通きかねぇからな』




『ぁ・・・ゆぅちゃん
そのことなんだけど・・・』



『???』





マリアがバックの底から
何やら取り出して俺に寄越してくる






『ここの家賃とか生活費…
これで、まとめてまかなってくれるかな?』






マリアが差し出すのは…

少しまとまった…現金





つまり・・・それは





『・・・』








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