かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第25章 二人の部屋・・・
『ゆぅちゃん、お夕飯はここで食べようよ』
『この辺…適当に店もあったしな?
買い出し行くか』
俺の家でもマリアの家でもない…
〃二人の家〃
マリアと経験する
はじめての二人暮らし・・・
全てが初めてだった俺らは
ある種の現実逃避して
その夢みたいな…尊い空間を
噛み締めていた
同じ家から揃って出て
コソコソせずに…人目も気にせずに
手を繋いで歩く
『ただいま』って言って
同じ家に入る
普通のカップルになれたように
俺たちは解放感に満ちていた
それを…現実逃避って言うのかもな
それでも・・・今まで人並みの
世間一般のカップルや家族みたいに
クリスマスだ…正月だ
春休みだの…それこそ夏休みだ、なんて
お互いの…誕生日でさえ・・・
ありとあらゆる人並みのイベントを
共に楽しむ事も出来なかった
俺とマリアには
全てが新鮮で
それこそ、夢のような時間だったんだ
『物は…増やさない方がいい
お鍋ひとつと食器2セット』
マリアが売り場とにらめっこして
慎重に物を選ぶ
一緒にスーパーに行って
食材買って、夕飯はマリアが
作ってくれた
俺のアパートにいるときと
変わらない光景
見慣れたシーンなようで
全てが…まったく違ってた
解放感も然りだが
きっと…俺たちの気持ちの持ちよう
心持ちがまるで違ってたんだ
楽しくて楽しくてたまらなくて
それこそ旅行にでも来てはしゃぐように
いや・・・それ以上に
俺とマリアは
その空間を…〃二人暮らし〃を
幸せに感じていた
ここを…乗り越えたら
こんな日々がやってくる
この特別が…日常になる
お互いに小言を言ったり
時にはケンカしたり
そんな…〃当たり前〃に
お互いが存在する日は
きっと来る
そんな日は…必ず
いつかやってくる
俺は…必ず
叶えて見せる
俺は本気で思っていた
『この辺…適当に店もあったしな?
買い出し行くか』
俺の家でもマリアの家でもない…
〃二人の家〃
マリアと経験する
はじめての二人暮らし・・・
全てが初めてだった俺らは
ある種の現実逃避して
その夢みたいな…尊い空間を
噛み締めていた
同じ家から揃って出て
コソコソせずに…人目も気にせずに
手を繋いで歩く
『ただいま』って言って
同じ家に入る
普通のカップルになれたように
俺たちは解放感に満ちていた
それを…現実逃避って言うのかもな
それでも・・・今まで人並みの
世間一般のカップルや家族みたいに
クリスマスだ…正月だ
春休みだの…それこそ夏休みだ、なんて
お互いの…誕生日でさえ・・・
ありとあらゆる人並みのイベントを
共に楽しむ事も出来なかった
俺とマリアには
全てが新鮮で
それこそ、夢のような時間だったんだ
『物は…増やさない方がいい
お鍋ひとつと食器2セット』
マリアが売り場とにらめっこして
慎重に物を選ぶ
一緒にスーパーに行って
食材買って、夕飯はマリアが
作ってくれた
俺のアパートにいるときと
変わらない光景
見慣れたシーンなようで
全てが…まったく違ってた
解放感も然りだが
きっと…俺たちの気持ちの持ちよう
心持ちがまるで違ってたんだ
楽しくて楽しくてたまらなくて
それこそ旅行にでも来てはしゃぐように
いや・・・それ以上に
俺とマリアは
その空間を…〃二人暮らし〃を
幸せに感じていた
ここを…乗り越えたら
こんな日々がやってくる
この特別が…日常になる
お互いに小言を言ったり
時にはケンカしたり
そんな…〃当たり前〃に
お互いが存在する日は
きっと来る
そんな日は…必ず
いつかやってくる
俺は…必ず
叶えて見せる
俺は本気で思っていた