
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第25章 二人の部屋・・・
『私も…少し考えたい、って
考えさせて欲しいって・・・
言ったと思うんだけどね…』
『あぁ・・・。うん。…?』
考えないようにしつつ考える…
考えるようにしつつ考えないで
楽しく・・・羽を伸ばすように過ごした
ここ何日かだから
お互いに…頭を空っぽにして
ただ楽しんでいただけ・・・
ではないと思うけど
確かにマリアは〃考えさせてほしい〃
と言った
それは、なんとなく覚えている
だけど俺はマリアの〃考える事〃を
さほど言及もしなければ
深く考えていなかった
〃そういえばな…〃
なんて気持ちになって
マリアの声に耳を傾けた・・・
『これからの…こと』
『うん・・・』
『えっと・・・ね、その…』
マリアはなんだか
とても言葉を探している
『マリア・・・ゆっくりでいいぜ?
俺…明後日から一度〃向こうに戻る〃から
少しの間…留守番しててくれよ(笑)
そのあとでも…構わねぇし?』
『ゆぅちゃん・・・それって?』
『色々…〃整理〃してくるから
マリアは、もう少しゆっくりするなり
体を休めるなりしてさ♪
焦らなくても…良いし
心配ねぇからさ♪…』
『・・・会社、辞めてくるの?』
『すぐ戻るって・・・♪
そりゃ…多少の引き継ぎしたり
あとは、アパート引き払ったり
何日かかかるだろうけど
まずは…その一歩から、な?』
『ゆぅちゃん・・・それは、待って』
『まだグダグダ言う気か?(笑)
イヤだ…待たないぜ♪』
『聞いて・・・』
『しつけーぞマリア(笑)』
『私の話を・・・聞いて』
マリアの顔が…神妙であり
曇った表情をしていた
『私・・・もう
ゆぅちゃんとはなれたくないの
ゆぅちゃんと・・・ずっといたいの』
『なんだよ…(笑)
そんなの…当たり前だろ?
俺だって・・・』
『だから・・・だからね』
『うん・・・?』
『帰ろうと・・・思うの』
『は・・・?』
『私・・・戻ろうと・・・思うの』
考えさせて欲しいって・・・
言ったと思うんだけどね…』
『あぁ・・・。うん。…?』
考えないようにしつつ考える…
考えるようにしつつ考えないで
楽しく・・・羽を伸ばすように過ごした
ここ何日かだから
お互いに…頭を空っぽにして
ただ楽しんでいただけ・・・
ではないと思うけど
確かにマリアは〃考えさせてほしい〃
と言った
それは、なんとなく覚えている
だけど俺はマリアの〃考える事〃を
さほど言及もしなければ
深く考えていなかった
〃そういえばな…〃
なんて気持ちになって
マリアの声に耳を傾けた・・・
『これからの…こと』
『うん・・・』
『えっと・・・ね、その…』
マリアはなんだか
とても言葉を探している
『マリア・・・ゆっくりでいいぜ?
俺…明後日から一度〃向こうに戻る〃から
少しの間…留守番しててくれよ(笑)
そのあとでも…構わねぇし?』
『ゆぅちゃん・・・それって?』
『色々…〃整理〃してくるから
マリアは、もう少しゆっくりするなり
体を休めるなりしてさ♪
焦らなくても…良いし
心配ねぇからさ♪…』
『・・・会社、辞めてくるの?』
『すぐ戻るって・・・♪
そりゃ…多少の引き継ぎしたり
あとは、アパート引き払ったり
何日かかかるだろうけど
まずは…その一歩から、な?』
『ゆぅちゃん・・・それは、待って』
『まだグダグダ言う気か?(笑)
イヤだ…待たないぜ♪』
『聞いて・・・』
『しつけーぞマリア(笑)』
『私の話を・・・聞いて』
マリアの顔が…神妙であり
曇った表情をしていた
『私・・・もう
ゆぅちゃんとはなれたくないの
ゆぅちゃんと・・・ずっといたいの』
『なんだよ…(笑)
そんなの…当たり前だろ?
俺だって・・・』
『だから・・・だからね』
『うん・・・?』
『帰ろうと・・・思うの』
『は・・・?』
『私・・・戻ろうと・・・思うの』
