
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第25章 二人の部屋・・・
バロメーターの沈んだ俺は
状況を整理していた
空回りした感?・・・それはあるかもな
悔しい?…悲しい?
どう感じていただろう
ひとつ覚えてんのは
混乱だけはしていなかったこと
マリアの答えの意味が…わかっていたし
俺にはちゃんと…伝わっていたから
今までとは…確実にちがう
ただ俺のために…とか
そうじゃない
マリアは・・・〃俺といる未来〃を描いて
望んでくれて・・・
それを…現実のものとするために
そのために出した答え
それが、わかったから
俺はマリアの話を・・・じっくりと
聞くことにしたんだ
『そか…。・・・マリア、それで
実家に帰って…どうするつもり?』
打ち合わせのごとく
具体的な話に発展していく
『なにから…なんて・・・言おう
まず……私の実家なら、所在がわかっても
あの人は簡単には行ったり来たり出来ない
あとは…~…
今まで〃無法地帯〃だったあの人も
親が…関わってきて
今までと全く同じと言う訳に行かないと…思う
一番…確実な〃シェルター〃・・・
そこに・・・助けを…求めて』
『・・・』
『両親にも…全部、正直に・・・
これまでのこと…全部、話して
相談・・・する』
『・・・』
マリアの顔は…ひきつりながらも
希望と可能性を秘めた、そんな表情を醸す
『あの人と……夫と・・・確実に別れる』
マリアの口から
その最大の試練として
立ちはだかる言葉が発せられた
『だからね・・・ゆぅちゃん?
そのために・・・一度・・・
一度だけ・・・〃お別れ〃・・・』
『マリア・・・』
『協議しながら
地元で…ちゃんと働いて
自由になったら、いつでも
戻ってこれるようにする・・・だから』
少し・・・泣きそうだった
俺も・・・マリアも
『だから・・・ゆぅちゃん?
その時は・・・今度こそ
今度こそ・・・私と
一緒にいて・・・くれますか・・・?』
もう・・・十分だった
状況を整理していた
空回りした感?・・・それはあるかもな
悔しい?…悲しい?
どう感じていただろう
ひとつ覚えてんのは
混乱だけはしていなかったこと
マリアの答えの意味が…わかっていたし
俺にはちゃんと…伝わっていたから
今までとは…確実にちがう
ただ俺のために…とか
そうじゃない
マリアは・・・〃俺といる未来〃を描いて
望んでくれて・・・
それを…現実のものとするために
そのために出した答え
それが、わかったから
俺はマリアの話を・・・じっくりと
聞くことにしたんだ
『そか…。・・・マリア、それで
実家に帰って…どうするつもり?』
打ち合わせのごとく
具体的な話に発展していく
『なにから…なんて・・・言おう
まず……私の実家なら、所在がわかっても
あの人は簡単には行ったり来たり出来ない
あとは…~…
今まで〃無法地帯〃だったあの人も
親が…関わってきて
今までと全く同じと言う訳に行かないと…思う
一番…確実な〃シェルター〃・・・
そこに・・・助けを…求めて』
『・・・』
『両親にも…全部、正直に・・・
これまでのこと…全部、話して
相談・・・する』
『・・・』
マリアの顔は…ひきつりながらも
希望と可能性を秘めた、そんな表情を醸す
『あの人と……夫と・・・確実に別れる』
マリアの口から
その最大の試練として
立ちはだかる言葉が発せられた
『だからね・・・ゆぅちゃん?
そのために・・・一度・・・
一度だけ・・・〃お別れ〃・・・』
『マリア・・・』
『協議しながら
地元で…ちゃんと働いて
自由になったら、いつでも
戻ってこれるようにする・・・だから』
少し・・・泣きそうだった
俺も・・・マリアも
『だから・・・ゆぅちゃん?
その時は・・・今度こそ
今度こそ・・・私と
一緒にいて・・・くれますか・・・?』
もう・・・十分だった
