かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第4章 幸せじゃ・・・ないのかよ?
『シノく~ん♪飲み行こうよ!』
『あ~?またかよ…』
『プレ忘年会♪同期だけでパァっとさ!』
年末も近く、仕事もクソ忙しい上に
飲み会シーズン…
〃休肝日〃が欲しいくらいだってのに
元気の有り余った女だぜ…。
RRRRRR・・・
『・・・?悪い。ちとゴメン』
仕事を終えた帰り際…
またしても知らない番号から着信。
すっかり気にしてなかった…
と言うか忘れてたが
夕方かかってきた番号と同じか?
『もしもし…?』
何の気なしに一応出ては見るが
『ぁ、シノミヤさんのお電話ですか?…』
・・・・・?
『タチバナ…と申します』
・・・・・。
一瞬、考え込んでしまった。
俺の知り合いに
タチバナなんてヤツはいないし…
間違え電話か?
いや、でも俺の名前言ってるよな?
ええと…
『あの…先日・・・お世話に』
『あ・・・!』
電話ってさ
顔見えねぇし、声のトーンが
少し違っただけでも識別が困難なモンでさ
・・・ってのもあるけど
相手が、あまりに
あまりにも意外過ぎる人物で
全くわからなかった。
すっかり忘れてた・・・とまでは
言わないが
まさか連絡が来るなんて
俺は本当に
これっぽっちも思わなかったから。
あの時の・・・マリア。
家出妻の・・・。
『あ~?またかよ…』
『プレ忘年会♪同期だけでパァっとさ!』
年末も近く、仕事もクソ忙しい上に
飲み会シーズン…
〃休肝日〃が欲しいくらいだってのに
元気の有り余った女だぜ…。
RRRRRR・・・
『・・・?悪い。ちとゴメン』
仕事を終えた帰り際…
またしても知らない番号から着信。
すっかり気にしてなかった…
と言うか忘れてたが
夕方かかってきた番号と同じか?
『もしもし…?』
何の気なしに一応出ては見るが
『ぁ、シノミヤさんのお電話ですか?…』
・・・・・?
『タチバナ…と申します』
・・・・・。
一瞬、考え込んでしまった。
俺の知り合いに
タチバナなんてヤツはいないし…
間違え電話か?
いや、でも俺の名前言ってるよな?
ええと…
『あの…先日・・・お世話に』
『あ・・・!』
電話ってさ
顔見えねぇし、声のトーンが
少し違っただけでも識別が困難なモンでさ
・・・ってのもあるけど
相手が、あまりに
あまりにも意外過ぎる人物で
全くわからなかった。
すっかり忘れてた・・・とまでは
言わないが
まさか連絡が来るなんて
俺は本当に
これっぽっちも思わなかったから。
あの時の・・・マリア。
家出妻の・・・。