
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?
自分とは交わることのない平行線の
狂った人格の持ち主
そう思い続けて来た男は
やはり永遠に理解の出来ない
奇妙な人格の持ち主だった
なぜそうなる?意味がわかんねぇよ?
と、拒絶し…否定し続けてきたが
わからなければ、わかりたくもない
故に…
知り得なかった
その人格の本質を知る事になった
『あの女を自由にはしてやらない…』
『・・・』
この男は・・・コイツは
恐らく世の中の…大半のヤツが思う
俺やマリアが・・・思うような
〃相手の幸せを願って〃・・・とか
幸せにしたい・・・
いとおしく想う・・・
笑顔で・・・いてほしい
そんな
俺らにとっては
ごく当たり前の…
人間らしい
当たり前に備わっている
本能にも似た
愛情だとか・・・慈しみ
そんな・・・それらの労りや感情が
そういうものが
欠陥・・・欠乏
いいや
〃欠落しきってる〃んだ・・・
何がどう…コイツを
こんな人間に形成したのかは知らねぇ
だけど…代わりに
〃話が通じない〃そういった
中枢にある原因に
妙に納得してしまったのも事実だった
『クククっ・・・だから
諦めの悪い愚かなお前に
忠告に来てやったんだ』
『・・・』
『俺の…〃飽き飽きした女〃なら
熨斗(のし)つけて
くれてやるとでも思ったか?…フフフ』
『・・・』
『フフ・・・さっさと諦めろ?
お前が求めてる限り…
アイツが俺に歯向かう限り
アイツを自由にはしない…
俺にはその選択肢がある
お前らと違ってな
お前にアイツは、くれてやらない』
『・・・』
『お前にも、もっとわかりやすく教えてやる』
『・・・』
コイツ…
『運命は・・・〃先着順〃だ』
狂った人格の持ち主
そう思い続けて来た男は
やはり永遠に理解の出来ない
奇妙な人格の持ち主だった
なぜそうなる?意味がわかんねぇよ?
と、拒絶し…否定し続けてきたが
わからなければ、わかりたくもない
故に…
知り得なかった
その人格の本質を知る事になった
『あの女を自由にはしてやらない…』
『・・・』
この男は・・・コイツは
恐らく世の中の…大半のヤツが思う
俺やマリアが・・・思うような
〃相手の幸せを願って〃・・・とか
幸せにしたい・・・
いとおしく想う・・・
笑顔で・・・いてほしい
そんな
俺らにとっては
ごく当たり前の…
人間らしい
当たり前に備わっている
本能にも似た
愛情だとか・・・慈しみ
そんな・・・それらの労りや感情が
そういうものが
欠陥・・・欠乏
いいや
〃欠落しきってる〃んだ・・・
何がどう…コイツを
こんな人間に形成したのかは知らねぇ
だけど…代わりに
〃話が通じない〃そういった
中枢にある原因に
妙に納得してしまったのも事実だった
『クククっ・・・だから
諦めの悪い愚かなお前に
忠告に来てやったんだ』
『・・・』
『俺の…〃飽き飽きした女〃なら
熨斗(のし)つけて
くれてやるとでも思ったか?…フフフ』
『・・・』
『フフ・・・さっさと諦めろ?
お前が求めてる限り…
アイツが俺に歯向かう限り
アイツを自由にはしない…
俺にはその選択肢がある
お前らと違ってな
お前にアイツは、くれてやらない』
『・・・』
『お前にも、もっとわかりやすく教えてやる』
『・・・』
コイツ…
『運命は・・・〃先着順〃だ』
