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ヴェルジェ~夢を追う少女~

第7章 お兄ちゃん?!

 海には、あまりにも不似合いな格好をしている4人。

 夏にもかかわらず長袖長ズボン。そしてパンク系。

「お兄ちゃんどうしたの?」

 綺月がお兄ちゃんと呼ぶ人は確かに綺月に似ている。

「遊びに来た。今度、ライブ来いよ」

「「ライブってバンドの人!?」」

 私とヒナは叫んだ。

「あぁ……Dark MoonってV系バンド。興味あったら君らも今度、ライブ来てよ。綺月の友達っしょ」

「「はっ……はい!!」」

「はい、これあげる」

 綺月のお兄ちゃんは、そう言うと私にチラシみたいなのをくれた。

「月夜(ツキヤ)早く行くぞ」

「あっ……あぁ」

 金髪に右に青メッシュを入れてる人が促すとDark Moonは浜から立ち去った。

 私はチラシみたいなのを見る。そこに4人の姿の下に名前と役割が書いてある。

 綺月のお兄ちゃんは、月夜という名前でベーシストらしい。

 金髪右に青メッシュの人は、綺羅(キラ)という名前でドラムみたい。

 綺羅さんにべったりだったのは、ボーカルの流蓮(リュウレン)。

 女の子の水着姿をチラチラ見ていたのは、ギターで闇火(ヤミビ)という。

 Dark Moonは確か雑誌でDream Kissがちらっと話していたな。

 こうして楽しい1日が終わった。

 次の日からは、また曲作りとバイトに専念した。

 9月2日──…

 新学期が始まり、私達は曲を提出した。

 果たして出演バンドになるのだろうか?

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