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光と愛の乙女詩集

第68章 愛夏花火

夏休み最後の日
彼女とする花火

彼女は無邪気に花火を振り回す

俺は花火より彼女の浴衣姿に見とれてる

普段下ろした長い髪を後ろでとめてる

彼女のうなじが綺麗で
ふわっと香るコロン

彼女の無邪気な笑顔
俺は花火より彼女に見とれてる

メインが終わりラストの線香花火

無邪気だった彼女は静かになり
目をつぶり線香花火に願い事をしてる

俺もそっと願い事をした

“彼女とずっと幸せな日々を過ごせますように”

ポトリ……

最後の線香花火が落ちた
彼女は俺を見て
そっと目を閉じた

薄明かり灯る
二人だけの公園

俺は目をつぶりそっと彼女にキスをした

『愛夏花火』

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