マリア
第15章 悲愁曲
全身を何度かブルッと震わせたのち、
雅紀は俺の口内に欲を吐き出した。
でも、俺はソイツを飲み込むなんてことはしない。
顎先からポタポタ垂れ落ちる乳白色の雫を拭いながらボックスティッシュを引き寄せ、
数枚引き出した中に吐き出した。
「相変わらず不味いね?アンタのミルク。」
雅「ハア…ハア……んなの、みんな同じだって?」
まだ、白い雫が糸を引く俺の唇を奪う雅紀。
雅「ホントだ。苦っ…。」
「ね?…不味いでしょ?」
でも、と、
雅紀は俺の体をベッドに押し倒し、膝を抱えあげるようにして両足を左右に広げた。
「さっきイッばっかなのに、もう挿入れんの?」
雅「俺もカズにお返ししなきゃ、と思って?」
と、俺のモノを口に収めていった。
「あっ……んっ……」
あ…やっぱ、やるよりやってもらう方が断然キモチイイ…。
この場合、上手い下手関係ない。
雅紀は、ひたすら俺のモノを唇で扱いてくれている。
それだけで、コイツより上に立てたような気がして余計に気持ちよかった。
雅紀は、舌先を尖らせるようにして先端の窪みをグリグリと突ついてくる。
「あ……それ…いい…」
思わずもっと、と、自分のモノをつき出してしまった。