同窓会 SN
第86章 依存6 翔
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驚いた。
俺の方こそ お前に依存しっぱなしじゃないか
いつもいつも 公私共に和也に頼ってばかりの俺なのに。
「どうして・・・?俺はお前がいないと生きていけないくらい お前に依存してるよ?」
「そうじゃなくて・・・それは俺も同じだけど・・・でも、そうじゃなくて・・・。
俺は 翔の用意してくれた仕事に就いて、翔の用意してくれたマンションに住んで、
しょっちゅう奢ってもらって・・・なんだか一人の人間として対等な立場に立ってない気がするんだ。こんな考え方、間違ってるってわかってても、俺には 翔と同じような発言権や決定権は無いんじゃないかって気がする・・・」
「そんなふうに思ってたの?俺はお前のスキルが必要だから会社に招いたし、お前はそれに十二分に応えてくれてる。マンションだって、会社の社宅だろ、他の人だって利用してるし、ちゃんと家賃だって払ってるんだから当然の権利だ。俺はいつもお前に感謝してるよ、個人的な感情抜きにして、お前は会社になくてはならない人材だ。
勿論、恋人としても・・・お前以外のヤツなんて、全く考えられない。
なのに、なんでそんな風に思うんだろう・・・」
「・・・ごめん・・・俺・・・僻んでるのかな・・・」
「そんなこと・・・」