同窓会 SN
第86章 依存6 翔
俺が和也無しじゃ生きていけない事ぐらい、わかりすぎるほどにわかってくれてると思ってた。
なのに、和也は いつの間にか遠慮することを強いられてるように感じてたのか?
俺はそんなこと微塵も思ってないのに
どう言えばちゃんと伝わるのかわからなくて 言葉を失ってしまったけど
俺が男として、和也のこと包み込めてないから、和也が不安になるのか?
もっと頑張って、大きくなればいいのか?
和也がこんな風に感じてるんじゃ ここに引っ越してくることなんて承諾してくれると思えない。
そんな事したら、ますます俺に依存してる、と引け目を感じてしまうだろうからな
俺の行動の基本は、すべて和也の為に、って事だし
和也の考えてる事や望むことは 何でもわかりたいと願い
そうしているつもりでいたのに・・・
この時の俺は まだまだ和也のことをわかっていなかった。