同窓会 SN
第86章 依存6 翔
そして翌日から
何もなかったかのように また仕事三昧の毎日が始まり
木曜日には、堤コーポレーションの横浜支社で ばったり堤社長と顔を合わせ、
これから東京に戻るなら、と当然のように酒に誘われた。
気は進まないものの、敵に背中を見せてなるものかと、迎えの車を断り、
堤さんの社用車に一緒に乗せてもらい、恵比寿のバーで呑むことに。
「少し仕事上の連絡があるので失礼・・・」
と言いながら スマホ片手にあまり呑もうとしない堤さんだったけど
そのくせさすがに聞き上手と言うか、
「いつもと違いますね、何かあったんですか?これでもお二人とは縁がある間柄のつもりですから、相談にのりますよ?」
なーんて言葉にうまく誘導されてしまった俺は
食べながら、と言うよりも じゃんじゃん呑みながら
いつの間にかこの間の和也との会話を 堤さんに愚痴っていたんだ。