同窓会 SN
第86章 依存6 翔
6-3
「ふぅん・・・ほんと、櫻井さんもまだまだですねぇ・・・」
「・・・・・・」
自分で思ってることでも 他人に指摘されるとムッとする。
それがこの人なら尚のことだ。
結局、あの後、
「ごめん、自分でも こんな風に考えるのはバカみたいだって、思ってんだよ・・・。もう言わないから」
和也が笑って謝り、俺も笑って和也を抱き寄せた
言いたいことはたくさんあったけど 何も言えなかったんだ
そのまま 何事も無かったかのように
濃密な時間に突入したものの
いつもより気を遣い合う空気の中
2人の雰囲気も微妙に固いままなのを 互いに触れないようにして
俺達の引きこもり連休は終わった