同窓会 SN
第87章 依存7 和也
一緒に玄関を開けて 一緒に部屋に入る生活。
どちらかが先に帰って 部屋を温め 食事の用意をする生活。
自分で鍵を開けなくても
「おかえり」の声と共に 出迎えてくれる人のいる生活。
・・・そういうものが 俺でも手に入るのかな
俺が翔を 完全に独り占めしてもいいのかな
家族や会社、世間一般への説明や もろもろの手続き。
そういうことはひとまず考えずに 自分の気持ちを優先させてみよう
その後のことは翔と二人で相談すればいい
俺にしては珍しく 素直な気持ちで
そんなふうに考えながら その夜遅く、ベッドに入った。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える