同窓会 SN
第87章 依存7 和也
そのあとの俺は 午前中とは人が違ったみたいに集中して仕事に精を出し、
なんと終業時間直後、17時過ぎにすべてを片付け、
ご機嫌でみんなに挨拶をしてオフィスを出た。
「お先に失礼します」
「あれ、二宮くん早いねー。珍しい、さては今日デートだな?」
「あ、まぁそんな感じです・・・すみません、お先に」
ほとんど一番乗りに部屋を出ていく俺を みんなが驚いた顔で見送る。
そのままビルを出て駅まで走る。
1分でも早く帰りたい。
自宅のインターホンを押した時には 俺は息を切らして真っ赤な顔。
翔が玄関を開けてくれるのを待つのももどかしく、
目の前に現れた ちょっと疲れた顔の翔に 思い切り抱きついた