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同窓会 SN

第89章 決意1 和也


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マンションの管理会社に出かけていた翔が 夕方帰って来た
俺が緊張してるのと同じように、なんだか翔も言葉少なだ。


・・・翔も俺に話したいことがあるのかな
もしかして俺と同じことなら 嬉しいんだけど・・・


「ごちそうさま」
「ごちそうさま・・・あ、俺が洗うから置いといて・・・」

「いいって。俺が包帯してる間中 ずっとお前が洗ってくれてたんだから。それにそもそもグラスと皿2枚ぐらいしかないだろ、洗うもの」
「やっぱ食洗機、買うまでもないよな」

「でも食洗機の方が水道代使わないって言うし、たまにはしっかり自炊したりもするんだろ?考えてみたら?」
「う~ん・・・でも、翔のとこにはあるもんな・・・俺が今から買っても無駄になるかも・・・」


俺が匂わせた言葉に 翔が微かに反応した。
グラスを洗う手を一瞬止めて、またすぐ何もなかったかのように再開する。

・・・俺の言った意味・・・通じたはず、だよな



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