同窓会 SN
第94章 決意6 翔
一緒に住むことについては
さすがの俺もなかなか実行に移せなかった。
中身はどうあれ、少なくとも「同居する」という事実だけは 周囲に知れるところとなり、確実に今までとは違うステージに進むからだ。
ここでそれらしい理由を付け、周りを丸め込むか、
近しい人たちだけにでも 本当のことを言うのか、
それによって これからの人生すら変わってくる 大きな出来事だ。
この事について ずいぶん前から考えてきた俺にとっては、
少なくとも家族に打ち明けることについてはそろそろ潮時かな、という気もしてるけれど
和也にとっては、まだ問題に直面したばかり
きっと まだ考える時間を必要とする段階・・・なんだろうな