同窓会 SN
第94章 決意6 翔
俺はどっちでも構わない。
和也が出した結論を尊重し、
和也の望む方法を取るつもりでいた。
家族に嘘をつくことも、本当のことを言って傷つけることも、
お前を失うことに比べたら大した問題じゃない。
俺にとってお前と一緒にいることが一番大切なことだから。
俺はそこまで腹を括っているけれど
和也にも同じ覚悟を持て、というのは酷なことか?
それとも やっぱり まだ機は熟してないのか?
俺は一人で勇み足をしているのか?
「和也が嫌なら・・・今までどおりでいいよ」
「嫌じゃないよ・・・でも、ごめん・・・もう少しだけ待って・・・」
「うん・・・急がなくていいから・・・」
「ごめん・・・」
「いいんだ・・・」
「・・・・・・」