同窓会 SN
第95章 決意7 和也
「・・・・・・」
「和のこと信じてるから」
「・・・・・・ごめん・・・」
「どうして謝るの?何も悪いことしてないのに・・・」
「ごめん・・・」
「ほらまた・・・」
「・・・ありがとう・・・」
溢れそうになる涙を必死に堪え、俺はまた来る約束をして 早々に実家を後にする。
いつも玄関先でじゃあまたね、と軽く挨拶するだけなのに・・・
今日の母さんは道まで出てきて ほんとにまた近いうち来なさいよ、と念を押す。
その後も、ずっと俺を見送り、角を曲がって見えなくなるまで、
いつまでもいつまでも 俺にむかって手を振ってくれていた。