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同窓会 SN

第99章 甘い生活3 和也



俺、一応「気にしてない」って言ったのに
俺の性格わかってるくせに・・・
そんなふうに自分を正当化しようとする俺は卑怯だ


・・・どうしよう・・・「ごめん」って言わないと・・・
でも・・・

つまらない葛藤が頭の中をぐるぐるする

と、再びノックの音


「入っていい?」
「・・・何」


嬉しさを隠そうとして、自分でもマズイと思うほど ぶすっとした声を出してしまった


でも、ドアを開けた翔は 笑顔で手にした枕を掲げる

「俺も こっちで寝てもいいかな?」




「・・・・・・いいとも・・・」



小さな返しは 泣き笑いのような湿った声になった。



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