同窓会 SN
第100章 甘い生活4 翔
4-2
枕を持って和也のベッドに潜り込んだのはいいけど、
そこから黙り込んでしまった俺を見て
和也は少し不思議そうにしている
コイツの性格上、
「シないの?」とは
なかなか聞いてきそうにないけれども
和也の柔らかい髪を撫でると
上目使いの瞳の色が優しくなり、
その俺の手をそっと握ってくれる
きっと俺が何か考えてるのに気づいて
それを吐き出すようにと
コイツなりに促してくれてるんだな
その行為に勇気づけられ、
言いにくかった言葉を やっと口にすることが出来る