同窓会 SN
第100章 甘い生活4 翔
自分で立ち上げた会社だから 最初はどんな小さな可能性も見過ごさないように、と
必死に営業してきた俺にとっては 今でもこれくらい当然のことだけど、
和也に言われると悪い気はしないな
ていうか ぶっちゃけ嬉しくて だらしなく口元が緩みそうになる
「いやいや、お前みたいに優秀なスタッフいてこその会社ですから・・・ま、ま、どうぞどうぞ」
平日木曜日、久しぶりに早い時間から家で寛げて 和也と差し向かい
出張土産の美味い地酒をゆっくり飲めて ご機嫌な俺
日本酒はすぐ酔うから・・・とちびちび飲む和也に
もっとがんがん勧めたいところだけど
「明日は企画会議だからダメ」と釘を刺される
それなら、と和也の隣に座を移し、肩をぶつけるように密着する